花き研究所

花き病害図鑑

べと病(ベトビョウ)

Downy mildew(糸状菌)

植物名: カーネーション ナデシコ科 Dianthus caryophyllus
病原菌: Peronospora dianthicola
病徴写真

葉の一部に境界不明瞭な退緑部(矢印)ができる。

過湿時には病斑部に灰褐色のかび(矢印)が生じる。

病勢が進むと茎の伸張が劣り、萎縮する。

病斑部の拡大、霜状のかびが見える。
病原菌写真

本菌の分生子(楕円形)および分生子柄

本菌の分生子柄

分生子の発芽

卵胞子

組織中に形成された本菌の卵胞子(褐色)

組織中の卵胞子

本菌の卵胞子
病徴:

葉や葉柄および花柄などの比較的柔らかい部分に輪郭不明瞭な退色斑を現す。過湿時には病斑上に灰褐色の霜状のかびを生ずる。

発生時期:

早春

発生場所:

施設

防除法:

健全種苗の導入

備考:

現在のところ、本病の発生は輸入苗を導入した圃場のみで見られ、発生は限定的である(2011年秋)。

文献:

栢森ら、日植病報77(5)ページ数未定、2011

記述者:

築尾嘉章(花き研)

記載日: 2012年1月27日

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