花き研究所

花き病害図鑑

立枯病(タチガレビョウ)

Stub dieback, Basal foot rot, Limb,Root annd stem rot(糸状菌)

植物名: カーネーション ナデシコ科 Dianthus caryophyllus
病原菌: Fusarium avenaceum,Fusarium tricinctum,Gibberella zeae
病徴写真

圃場での発病状況、節間が褐変している株が見える。

地際部節間の発病部位。表面には病原菌のスポロドキアが形成されている。

節間の発病部位、筋状に割れが入っている。
病徴:

葉のついている節の外側が淡褐変し、節の上下に腐敗が進展する。褐変の中心部には後に淡燈色の大型分生子塊が形成される。茎を縦断すると外側から節の上下に褐変が進む様子が観察される。

発生時期:

生育期

発生場所:

施設

防除法:

病原菌はイネの刈り株や藁、枯死した茅やススキ等で生存し風雨により伝染するので、周辺にイネ科の残渣等を放置しない。

備考:

Fusarium avenaceum 蔵梅之丞:病虫雑 1(3):314, 1914;松尾卓見ら:日植病報 26(5):217,1961;松尾卓見:日植病報38(3):167,1972;小林享夫ら:植物病原菌類図説 592,1992 Fusarium tricinctum 卜蔵梅之丞:病虫雑1(3):314,1914;松尾卓見ら:日植病報 26(5):217,1961;松尾卓見:日植病報 38(3):167, 1972,Gibberella zeae 外側正之・一戸正勝:関西病虫研報30:43,1988;外側正之・小泉信三:静岡農試研報 35:53,1990

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

杉山悟(フラワーセあおもり)

記載日: 2012年1月27日

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