花き研究所

花き病害図鑑

べと病(ベトビョウ)

Downy mildew(糸状菌)

植物名: クリスマスローズ(ヘレボラス) キンポウゲ科 Helleborus spp.
病原菌: Peronospora sp.
病徴写真

葉身の典型的な病斑。葉脈で区切られる。

同左

やや退色した葉身に形成されたかすり状の病斑。

病葉の裏面には灰色のかびを生じる。
病原菌写真

分生子柄は気孔から立ち上がる。

分生子柄の基部は膨れず、分岐は5-6回。

分生子は楕円形で淡褐色、直接発芽する。
病徴:

葉身に発生する。葉脈で区切られた褐色の病斑を生じ、やがてその裏面に灰色のかびを叢生する。また、若い葉では葉身全体が退色して外側に巻いたり、褐色に汚れた色合いになる場合もある。Helleborus orientalisとその交雑種にみられ、H.nigerでは確認していない。施設では秋~春にかけて、露地では春に発病が多い。

発生時期:

施設では、秋~春、露地では春に多い。

発生場所:

施設、露地。

文献:

菅原敬ら:日植病報74(3):181, 2008

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室),静岡県農試

記載日: 2008年11月17日

研究センター