花き研究所

花き病害図鑑

うどんこ病(ウドンコビョウ)

Powdery mildew(糸状菌)

植物名: コスモス(秋桜、アキザクラ、オオハルシャギク) キク科 Cosmos bipinnatus
病原菌: Podosphaera xanthii,Podosphaera fusca,旧属名:Sphaerotheca,旧種名:fusca
病徴写真

葉に生じた病徴

菌叢を生じた茎葉は脱水し,乾燥してバリバリになる。

白色菌叢に覆われた葉

葉および茎に白色粉状の厚い菌層を生じる。

菌叢を生じた葉はよじれて奇形となる。
病原菌写真

病原菌はフィブロシン体を有する。表生菌糸上に分生子柄を直立し,分生子を鎖生する。

分生子は楕円形。

病原菌の閉子のう殻。子のうを1個内包し,付属糸の先端は菌糸状。
病徴:

葉および茎に白色で厚い菌叢を生じる。病葉は変形し,黄化,先端から枯れ込む。菌叢上に黒色,球形の閉子のう殻を多数形成する。

発生時期:

8月~11月

備考:

Braun et al.(2001)は、子のう先端部の逸出口の大きさによって、従来のSphaeroceca fuscaを2種類に分割している。すなわち、逸出口の小さいものをP.fusca、大きいものをP.xanthii とした。

文献:

本間ヤス:北大農紀38:301,1937(昭12),Tanda, S.:J. Agric. Sci. Tokyo Nogyo Daigaku 30(3):258,1986

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)

記載日: 2009年3月5日

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