花き研究所

花き病害図鑑

さび斑病(サビハンビョウ)

Bract and leaf spot(糸状菌)

植物名: クルクマ ショウガ科 Curcuma alismatifolia
病原菌: Plectosporium tabacinum,Acremonium sp.
病徴写真

花序に発生した褐色病斑

やがて病斑同士が融合し、大病斑になり枯れ込む。

苞に発生した本病

褐色の小斑点が多数形成される。
病原菌写真

分生子

病斑部の拡大。分生子の集塊がかろうじて見える。
病徴:

葉、花茎や苞に褐~暗褐色鉄さび状のやや陥没した小斑点が多数生じる。病斑周囲には白~淡黄色のハローが見られ、やがて褐変し互いに融合して枯死病斑が広がる。多湿条件下で病斑上に乳白色の粘塊やかびが密生する。

発生時期:

9月

発生場所:

施設

備考:

土壌や球根に付着した分生子が翌年の伝染源になる。発病部に形成された分生子が水滴などにより二次伝染する。

文献:

竹内 純ら:日植病報 60(6):747, 1994

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

佐藤豊三(農業生物資源研究所)、築尾嘉章(花き研)

記載日: 2011年12月22日

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