花き研究所

花き病害図鑑

うどんこ病(ウドンコビョウ)

Powdery mildew(糸状菌)

植物名: カエデ類(ミツデカエデ、エンコウカエデ、ウリカエデ、ウラゲエンコウカエデ、トネリコバノカエデ、オニイタヤ、イタヤカエデ、ツタモミジ、ヤマモミジ、トウカエデ) カエデ科 Acer spp.
病原菌: Sawadaea bicornis,Sawadaea negundinis,Sawadaea tulasnei,Sawadaea sp., Sawadaea polyfida
病徴写真

主に新梢先端の葉からに厚い菌層が発生し、葉は著しく奇形となる。後に葉は脱水してバリバリになる。

イロハモミジのうどんこ病

イロハモミジうどんこ病

トウカエデのうどんこ病

新梢が全面的にうどんこ病菌の菌叢で覆われる(トウカエデ)。
病原菌写真

トウカエデ上のうどんこ病菌

トウカエデ上のうどんこ病菌
病徴:

主に枝先端の新葉に白色で厚い菌叢を生じる。病葉は著しく奇形となり、早期に落葉する(トウカエデの場合)。

発生時期:

春と秋

発生場所:

露地

備考:

カエデ類には「うどんこ病」として6種類、「表うどんこ病」として1種、「裏うどんこ病」として2種類が記録されているので、合計9種類のうどんこ病菌が関与していることになるが、樹種により関与する菌の種類は異なる。S.bicornis;ミツデカエデ・エンコウカエデ・ウリカエデ ・ウラゲエンコウカエデ・トネリコバノカエデ・イタヤカエデ・ツタモミジ・ヤマモミジ・オニイタヤ S.polyfida;イロハモミジ・ヒナウチワカエデ・コハウチワカエデ・ヤマモミジ等、詳細は病名DB参照

文献:

小林亨夫:日本産樹木寄生菌目録864,2007

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

星 秀男(東京都農林総合研究センター)

記載日: 2012年2月21日

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