花き研究所

花き病害図鑑

うどんこ病(ウドンコビョウ)

Powdery mildew(糸状菌、子嚢菌類)

植物名: カシ類(アカガシ、アラカシ、シラカシ、ウバメガシ、ウラジロガシ) ブナ科 Quercus spp.
病原菌: Erysiphe gracilis,Erysiphe heraclei,Microsphaera querci,Uncinula sp.
病徴写真

若葉に発生すると病勢の進展が早く葉全体が白粉をまぶしたようになる。同時に葉は展開することができず萎縮・変形する。

葉の表、裏両面に発生する。

若葉に発生した病斑。

発病は若い未展開の葉が多い。
病原菌写真

病原菌の分生子および胞子柄。分生子は単生。フィブローシン体なし。
病徴:

葉が白粉をまぶしたように白くなる。新葉に発生すると全体が白粉に覆われ葉が変形する。

発生時期:

春、秋

発生場所:

露地

防除法:

カシ類「うどんこ病」として4種類、「裏うどんこ病」として1種類記録されているので計5種類のうどんこ病菌が関与するが、樹種により関与する病原菌は異なる。写真はウバメガシに発生したもの。

備考:

Braun,U.:Mycotaxon 18(1):128,1983,堀江博道ら:日植病報65(6):657,1999

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

築尾嘉章(花き研)

記載日: 2012年3月7日

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