花き研究所

花き病害図鑑

ウイルス病(ウイルスビョウ)

-(ウイルス)

植物名: キク キク科 Chrysanthemum morifolium
病原菌: Chrysanthemum virus B(CVB),Cucumber mosaic virus(CMV)
病徴写真

葉の退緑症状
病徴:

CVBでは、品種や温度により病徴は大きく異なるが、葉に退緑斑紋、葉脈透化、軽いえそなどを引き起こす。大半は症状が現れない。CMVでは、症状はほと んど現れないことが多く、露地栽培のキクでわずかに葉の退緑や小型化が見られる程度である。アブラムシ類によって媒介される。

発生時期:

全期間

発生場所:

施設・露地

防除法:

葉に退緑斑紋、葉脈透化、軽いえそ等ウイルス様の株は、抜き取り親株としない。アブラムシにより媒介されるのでアブラムシを防除する。

備考:

これらのウイルス病は古くから知られていたが、あまり大きな被害は無かった。さらに、近年はトスポウイルスによる被害が顕著となり、本病による被害は目立たなくなっている。

文献:

CVB:栃原比呂志:日植病報34(3):201,1968,CMV:日高 醇・鈴木洋子:九病虫研会報13:33,1967

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

CVB:菅原敬(山形県庄内産地研究室)CMV:木口忠彦(道花野セ)、築尾嘉章(花き研)

記載日: 2012年4月10日

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