花き研究所

花き病害図鑑

萎凋病(イチョウビョウ)

Fusarium wilt, Wilt(糸状菌)

植物名: キク キク科 Chrysanthemum morifolium
病原菌: Fusarium oxysporum
病徴写真

萎凋、枯死株の病徴

開花期の被害株、下葉はほとんど枯死状態だが、根はあまり褐変していない。維管束の褐変もあまりない。

接種による維管束褐変の再現。

根部の拡大、根の褐変、維管束の褐変ともに少ない。

下葉からの黄化、枯れあがり。

葉の半身が黄化萎凋症状を示す。
病徴:

下葉から枯れ上がり、全体に萎凋、枯死する。維管束の褐変ははっきりしないことがあるので他の立枯性病害との判別がつきにくい。

発生時期:

発生場所:

露地

備考:

土壌伝染性。品種間差異が大きい。F.oxysporumには多くの分化型が知られるが、本病については不明である。

文献:

有江 力ら:日植病報 52(1):100,1986

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)、鈴木幹彦(静岡農試)、伊藤陽子(花き研)

記載日: 2012年2月1日

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