花き研究所

花き病害図鑑

褐斑病(カッパンビョウ)

Leaf blight, Leaf blotch(糸状菌)

植物名: キク キク科 Chrysanthemum morifolium
病原菌: Septoria obesa
病徴写真

下葉の黄褐色~褐色の病斑

大きくなった病斑

上位葉へと進展した病斑
病原菌写真

柄子殻内に形成された柄胞子(古くなった罹病葉上で形成される)
病徴:

葉に発生する。最初、下葉に茶褐色の小斑点が発生する。やがて病斑が大きくなり、円形、楕円形、不整形などの黄褐色~褐色の病斑になる。古い病斑上には小黒点(柄子殻)が形成される。柄胞子の大きさで黒斑病と区別できる。

発生時期:

生育期

発生場所:

露地

防除法:

密植を避ける。発病葉は早めに摘み取り、処分する。薬剤により防除する。

備考:

類似病害として黒斑病があり、発生時期もほとんど同じのため判別は難しい。ただし、褐斑病菌と黒斑病菌は非常に近縁の菌なので防除上は区別する必要はない。

文献:

逸見武雄(1917):植物学雑誌31(372):309,逸見武雄・中村寿夫:京大農紀(1927)3:16

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

忠英一(フラワーセあおもり)

記載日: 2012年2月1日

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