花き研究所

花き病害図鑑

菌核病(キンカクビョウ)

Stem rot,Wilt(糸状菌)

植物名: キンギョソウ(スナップ,アンテリナム) ゴマノハグサ科 Antirrhinum majus
病原菌: Sclerotinia sclerotiorum
病徴写真

地際部の発病

病斑部の拡大、綿毛状の菌糸。
病徴:

はじめ水浸状の小さい病斑がみられ、しだいに拡大して白い綿状の菌糸が病斑部に生じる。茎では病斑が周囲を取り囲むとその上は枯死する。枯死した茎の中に、ネズミの糞くらいの黒色の菌核が形成される場合がある。地際部に発生が多いが、数十センチ上部の茎で発生する場合もある。

発生時期:

12~2月低温、過湿の状態が続くと発生する。

発生場所:

施設・露地

防除法:

生育初期には過繁茂にしない。ハウス内を過湿にならないようにする。発病株は速やかに抜き取る。まめにわき芽を整理して風通しをよくする。

文献:

瀧元清透:花卉及温室作物の病害57,1939

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

田中千華(千葉県暖地園研環境研)

記載日: 2012年2月8日

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