花き研究所

花き病害図鑑

青枯病(アオガレビョウ)

Bacterial wilt(細菌)

植物名: マリーゴールド(センジュギク、アフリカンマリーゴールド) キク科 Tagetes erecta
病原菌: Ralstonia solanacearum
病徴写真

急激に生気を失い萎れる。
病徴:

植栽花壇において、急激に生気を失い青枯れ状に萎凋する。地際部茎の表面に褐色の条線が現れることもある。茎の切断面からは汚白色の粘質物(病原細菌の集塊)が逸出する。

発生時期:

6~8月

発生場所:

露地

防除法:

罹病残渣とともに土壌中に残存した細菌が伝染源。水の流れで病気が急速に拡大する。発生地では土壌消毒しても根絶は難しいので、作付け品目を変えるか、植え付け場所を変更する。育苗土は青枯病の発生履歴のない健全な用土を用い、発病株は早急に除去する。

備考:

発生量は少ない。

文献:

上住 泰・西村十郎:原色花の病害虫 225, 1975;内藤博務ら:日植病報 52(1):151, 1986

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

岡田清嗣(大阪府環境農林水産総合研究所)

記載日: 2009年1月29日

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