花き研究所

花き病害図鑑

褐さび病(カツサビビョウ)

Brown rust(糸状菌)

植物名: ナデシコ類 (ナデシコ) ナデシコ科 Dianthus spp.
病原菌: Puccinia dianthi-japonici
病徴写真

発病末期の本病

葉の病斑

葉裏に形成された夏胞子堆

病斑周辺は退緑化する。

本病発病株

ビジョナデシコの病徴、病斑部は脱色している、右上の葉裏は胞子形成している。
病原菌写真

本菌の夏胞子(単細胞)と冬胞子(2細胞)

本菌(Puccinia dianthi-japonici)とカーネーションさび病(Uromyces dianthi)の夏胞子
病徴:

葉の両側に退緑色~淡黄褐色の円斑が現れ,その内側に褐~黒褐色の小粉塊が散生する。病斑の多い葉は赤紫色に変わる場合があるが、病斑部は淡緑色に残り、しだいに淡褐色の枯死し,早期に落葉する。

発生時期:

4~12月

発生場所:

露地

備考:

ナデシコ類に発生。カーネション類のさび病としてはさび病(Uromyces dianthi)、褐さび病(Puccinia dianthi-japonici)、黒さび病(Puccinia arenariae)が知られる。

文献:

塩田あづさら:日植病報 64(4):436, 1998

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

佐藤豊三(農業生物資源研究所)

記載日: 2012年2月14日

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