花き研究所

花き病害図鑑

さび病(サビビョウ)

Rust(糸状菌)

植物名: ナツシロギク(コシロギク、マトリカリア) キク科 Chrysanthemum parthenium
病原菌: Puccinia cnici-oleracei
病徴写真

葉裏に褐色の盛り上がった円形病斑を形成。

葉の病斑、表側は退緑斑点。
病徴:

葉身、葉柄、萼、花梗、及び茎に発生。葉身、萼では初め淡黄褐色の小円斑を生じ病斑は徐々に拡大し3~5mm大となる。中央部は鮮やかな淡橙色を呈する。 やがて病斑上に暗褐色、表面粉状の冬胞子堆を生ずる。病斑はしばしば融合して大型の不整形となり、また葉柄、花梗、茎では長径5~20mmの長円斑~紡錘 斑となる。

発生時期:

備考:

シュンギク (Chrysanthemum coronarium var. spatiosum), マーガレット (Chrysanthemum frutescens) にも発生

文献:

平塚直秀ら:菌蕈研報 18:1, 1980 ,  堀江博道ら:関東病虫研報 37:129, 1990

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

築尾嘉章(花き研)

記載日: 2012年5月2日

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