花き研究所

花き病害図鑑

半身萎凋病(ハンシンイチョウビョウ)

Verticillium wilt(糸状菌)

植物名: ラークスパー (チドリソウ、コンソリダ、ヒエンソウ) キンポウゲ科 Consolida ajacis
病原菌: Verticillium tricorpus
病徴写真

下葉からの黄化と生育不良
病原菌写真

病原菌の分生子

休眠菌糸と厚壁胞子

分生子柄と輪生する分生子塊

病原菌のPSA培地上での菌叢(左:表、右:裏面)

微小菌核、厚壁胞子、休眠菌糸
病徴:

下葉から黄化し最終的には枯死する。地際部は黒変することが多いが水浸状に腐敗することはない。根も外観上は健全に見えるが、茎と根の維管束は褐変してる。

発生時期:

冬~春

発生場所:

施設

備考:

築尾ら(日植病報64:630, 1998)は本病を最初、黄化病(病原: V. dahliae) と報告したが、後に V. tricorpus と再同定し、 病名を変更した。ラークスパー (Consolida sp.) に発生。

文献:

築尾嘉章ら:日植病報 67(2):165, 2001

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

築尾嘉章(花き研)

記載日: 2011年12月20日

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