花き研究所

花き病害図鑑

てんぐ巣病(テングスビョウ)

Witches' broom(ファイトプラズマ)

植物名: リンドウ リンドウ科 Gentiana scabra
病原菌: 1.Candidatus Phytoplasma asteris,2.Phytoplasma(Candidatus Phytoplasma pruni)
病徴写真
病徴:

頂部新葉の先端が黄化し、ついで腋芽の伸長が始まり、小葉が退色叢生する。生育初期に感染するなどした場合には、株全体が小型化、全身に叢生症状が現れる。病勢が激しい場合には花がつかない。

発生場所:

露地

防除法:

1.被害株は早急に除去する。ほ場周辺に放置せず、処分する。
2.媒介虫の防除を行う。

備考:

本病には2種類のファイトプラズマが関与するが、病徴では区別できない。キマダラヒロヨコバイが媒介する。症状が類似するが”こぶ症”との関連はない。

文献:

田中穣:日植病報72(4):191、2006 ,  奥田誠一ら:日植病報 38(3):215, 1972 奥田誠一:宇都宮大農学報特輯 32:1, 1977

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

石井貴明(福岡農総試病害虫部)、築尾嘉章(花き研究所)

記載日: 2011年12月20日

研究センター