花き研究所

花き病害図鑑

炭疽病(タンソビョウ)

Anthracnose(糸状菌)

植物名: リンドウ リンドウ科 Gentiana scabra
病原菌: Colletotrichum acutatum,Colletotrichum gloeosporioides
病徴写真

頂部付近の茎が折れ曲がり、その上部が枯死する。

左写真の拡大。花茎が褐変している。
病原菌写真

PSA培地上の病原菌(C.acutatum)の菌叢

C.acutatumの分生子

培地上に形成された鮭肉色の分生子層
病徴:

頂芽、側芽およびがくに感染し葉枯を起こす。また茎内部の皮層や髄で増殖し褐変や空洞化を小じるため茎の頂部で折れ曲がる。

発生時期:

7月以降

発生場所:

露地

備考:

病原菌は2種類ある。C.acutatumの場合、圃場周辺のニセアカシアから胞子が雨水により飛散するとされる。品種間差異が見られる。

文献:

猫塚ら:日植病報71:222 ,  中山喜一ら:関東病虫研報 51:101, 2004

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

築尾嘉章

記載日: 2011年6月27日

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