花き研究所

花き病害図鑑

灰色かび病(ハイイロカビビョウ)

Gray mold(糸状菌)

植物名: シクラメン(カガリビバナ、ブタノマンジュウ) サクラソウ科 Cyclamen persicum
病原菌: Botrytis cinerea
病徴写真

葉身、葉柄に発生し、やがて大量の分生子を形成。

若い葉やつぼみの病徴

葉身の病斑

花弁の病斑
病原菌写真

分離菌の分生子

分離菌の分生子表面
病徴:

葉身、葉柄、花弁、花梗に発生する。花弁でははじめ水浸状の小斑点を生じ、病勢が進むと淡褐色に軟化腐敗する。葉柄、花柄では暗紫色のくぼんだ病斑ができる。葉身では暗緑色の水浸状の病斑が拡大する。多湿条件に置くと罹病部に淡灰褐色の分生子を形成する。

発生時期:

7月

発生場所:

施設

備考:

渡辺龍雄:実際園芸 15(3):204, 1933(昭 8);河合一郎:園芸病害編 512, 1954

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)

記載日: 2008年11月17日

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