花き研究所

花き病害図鑑

胴枯病(ドウガレビョウ)

Valsa canker(糸状菌)

植物名: サクラ類(ケイオウザクラ) バラ科 Prunus spp.
病原菌: Valsa ambiens
病徴写真

秋に収穫した促成用の枝。 樹皮はやや膨れており、まだ陥没していない。

多発ほ場。発芽していない枝が目立つ。

前年秋に促成用の枝を収穫した箇所から発病した。 表面にいぼ状の小突起が見える。

枝の表面に生じたいぼ状の小突起(柄子殻)
病徴:

枝に発生する。樹皮の内側一部が腐敗する。やがて、樹皮はしわ状または陥没して、いぼ状の小突起ができる。病斑が枝の周囲をを取り囲むと上部が枯死する。

発生時期:

6~8月

発生場所:

露地

防除法:

冬期に発病枝を剪定、除去する。 罹病部を削除後に塗布殺菌剤を処理する。

文献:

逸見武雄:東北帝大農科大紀要7(4):257, 1916 ,  Kobayashi, Y : Bull. Gov. For.Exp.Sta. 226:119, 1970

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)

記載日: 2009年1月21日

研究センター