花き研究所

花き病害図鑑

うどんこ病(ウドンコビョウ)

Powdery mildew(糸状菌)

植物名: サルスベリ ミソハギ科 Lagerstroemia indica
病原菌: Erysiphe austrliana,旧属名:Uncinuliella
病徴写真

新梢全体に白色粉状の菌叢を生じる。

菌叢は厚くなり、葉はよじれる。

花蕾にも激しく発生し、開花不良となる。
病原菌写真

病原菌はフィブロシン体を欠く、分生子は単生で、形状は楕円形。

病原菌の閉子のう殻。

付属糸の先端はうず巻き状。
病徴:

初め葉に薄い菌叢を生じる。菌叢は葉全面に拡大するとともに厚くなり、病勢が激しい場合は花弁やがくにも菌叢が発生し、開花不良を起こす。盛夏期にも活発に蔓延する。

発生時期:

7月

発生場所:

全国

防除法:

整枝,剪定を適切に行う。発病初期に薬剤を散布する。

文献:

大谷吉雄:日本菌類誌3(2):257,1988

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

星 秀男(東京都農林総合研究センター)

記載日: 2009年3月5日

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