花き研究所

花き病害図鑑

立枯病(タチガレビョウ)

Fusarium rot(糸状菌)

植物名: センダンキササゲ (ステレオスペルマム) ノウゼンカズラ科 Radermacheria sinica
病原菌: Fusarium solani
病徴写真

根部の拡大

根量が減り、根が褐変する

接種による症状の再現

接種試験で再現した根部褐変

接種試験の拡大、腐敗は表面から内部へ進行。
病原菌写真

PSA培地上の菌叢(表)

PSA培地上の菌叢(裏)

大型分生子

小型分生子
病徴:

ポリポットに挿し木したセンダンササゲの地上部が生育不良となり掘り上げてみると健全株に比べ根量が減少し、根が全体的に淡褐色に変色した。

発生時期:

夏期

発生場所:

苗木育苗圃場

防除法:

病原菌に汚染されていない用土を使うこと。

備考:

根腐れ症状を示す株からFusarium、Rhizoctoniaおよび疫病の3種類が分離され、個別に病原性を調べたところ、いずれの菌株も病原性を示した。病徴はほとんど同じで肉眼での区別は困難であった。

文献:

伊藤陽子ら、日植病報77(1):69、2011 ,  佐藤ら、関西病虫研報54、 2012

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

築尾嘉章(花き研)

記載日: 2012年5月2日

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