花き研究所

花き病害図鑑

苗立枯病(ナエタチガレビョウ)

damping-off(糸状菌)

植物名: シャクナゲ(石楠花) ツツジ科 Rhododendron spp.
病原菌: Pythium oedichilum
病徴写真
病原菌写真

卵胞子は充満。左側に造精器が見える。

遊走子のうの先端に形成された球のう。球のう内はまだ未分化の状態。

遊走子のうの先端に形成された球のう。内部で遊走子の分化が進んでいる。

貫生した遊走子のうの先端に形成された遊走子のう。
病徴:

葉色が衰え生育が劣る。このような株の根は褐変が進行している。最終的には枯死する。

発生場所:

育苗施設

防除法:

育苗土の消毒。

備考:

本菌は後の調査でPythium helicoidesの可能性が高くなった。

文献:

築尾嘉章ら:日植病報 69(3):272, 2003

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

築尾嘉章

記載日: 2011年5月27日

研究センター