花き研究所

うどんこ病(ウドンコビョウ)

powdery mildew(糸状菌)

植物名:

シュッコンアスター(シロクジャク、クジャクアスター) キク科 Aster cordifolius

病原菌:

Oidium sp.

病徴写真

菌叢は厚く、粉状となり、全身が覆われる。	激発症状
白色の菌そうに覆われた発生株	葉に発生した白色菌そう
茎に発生した白色菌そう
白色菌そうに覆われた多発生株の病徴

病原菌写真

発芽した分生子	分生子
病原菌はフィブロシン体を欠く。表生菌糸状から直立した分生子柄状に分生子を鎖生する。	分生子は楕円形～長楕円形。

病徴:

茎葉、花梗、がくに発生する。小麦粉をふりかけたような白紛状の菌苔に覆われる。激しいと葉全体が白いマット状となり、やがて枯死する。

発生時期:

施設では通年。特に3～5月に多発。露地では5月下旬から発生始まり、6～7月に多発。

発生場所:

施設・露地

防除法:

過繁茂は発生を助長する。また、薬剤もかかりにくいため、過繁茂は避ける。発生が認められたら、薬剤による防除を行う。

文献:

高橋幸吉ら:関東病害虫研報 44: 161, 1997

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

田中千華(千葉県暖地園研環境研)

記載日:

2009年3月5日