花き研究所

花き病害図鑑

白絹病(シラキヌビョウ)

Southern blight(糸状菌)

植物名: シュッコンアスター(シロクジャク、クジャクアスター) キク科 Aster cordifolius
病原菌: Sclerotium rolfsii
病徴:

はじめ地際部が褐変し、その後地上部は萎ちょうし立ち枯れる。被害部やその付近の土壌に白い菌糸を生じ、やがて1~2mmの淡褐色の丸い菌核が多数形成される。

発生時期:

初夏~初秋に発生しやすい。多湿で高温時に発生する。

発生場所:

露地・施設

防除法:

菌核は湛水すると死滅する。伝染源は、被害部に形成された菌核であるため、発病株や植物残渣を丁寧に除去するとともに、常発地では定植前に土壌消毒を行う。

備考:

病原は、多犯性である。高冷地では発生は少ないが、西南暖地ではしばしば多発する。

記述者:

田中千華(千葉県暖地園研環境研)

記載日: 2011年7月29日

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