花き研究所

花き病害図鑑

てんぐ巣病(テングスビョウ)

Witches' broom(原生生物)

植物名: スターチス(リモ二ウム、ハナハマザシ、イソマツ類 ) イソマツ科 Limonium spp.
病原菌: Phytoplasma,MLO
病徴写真

萎黄叢生状態の株

花は奇形になる。

黄化萎縮した株

葉化(矢印)がみられる花
病徴:

り病株は黄化し、竹ぼうきのようになり、萎黄そう生症状を示す。

発生時期:

8月~10月

発生場所:

施設

防除法:

シュンギク、ミツバ、セリをはじめ多くの野菜や花卉にてんぐ巣病を発病させる。またカヤツリグサ、タネツケバナ等の雑草にも寄生し、伝染源となる。媒介中はヒメフタテンヨコバイと考えられる。施設周辺の伝染源となる植物を取り除き、発病株は引き抜いて焼却する。施設の開口部は寒冷しゃで被覆する。

備考:

本病はヒメフタテンヨコバイによって媒介される。病原体の旧名はマイコプラズマまたはMLO。

文献:

鍵渡徳次・山下秀一:東京農大農学集報31(3):165, 1987 ,  脇部秀彦ら:日植病報64(4):383, 1998 塩見敏樹ら:日植病報 65(1):87, 1999

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

植松清次(千葉県暖地園研環境研)

記載日: 2012年2月9日

研究センター