花き研究所

花き病害図鑑

モザイク病(mosaic-byo)

Mosaic(ウイルス)

植物名: ストック(アラセイトウ) アブラナ科 Matthiola incana
病原菌: Turnip mosaic virus,Cucumber mosaic virus
病徴写真

TuMVによる花弁の色割れ

手前の花に色割れが生じている。

CMVによる病徴
病徴:

花弁の斑入りと奇形・萎縮を生ずる。葉にはモザイク、ねじれ、黄化症状を呈する。

防除法:

殺虫剤を散布し、アブラムシを防除する。

備考:

本病の病原は2種類のウイルスが知られる。共にアブラムシ伝搬性。TuMVの方が広く発生し被害が大きい。ストックのウイルス病としては他に斑紋病(病原:BBWV)がある。

文献:

高橋 実ら:日植病報 30(5):301, 1965 高橋 実ら:関西病虫研報 12:7, 1970 ,  堀田治邦ら:北日本病虫研報61: 269, 2010

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)・築尾嘉章(花き研)

記載日: 2012年1月20日

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