花き研究所

花き病害図鑑

萎凋病(イチョウビョウ)

Wilt(糸状菌)

植物名: ストック(アラセイトウ) アブラナ科 Matthiola incana
病原菌: Fusarium oxysporum f.sp. conglutinans
病徴写真

生育期の症状。 日中萎れるなどの症状が現れる。

維管束の褐変。

発病ほ場

病原の接種による激発ほ場

片側のみしおれ、半身萎凋病と紛らわしい場合もある。

本病による葉脈黄化症状

下葉の黄化、葉脈黄化。
病徴:

高温期の急性的な症状の場合、青枯れ症状を呈して枯死する。急性的な症状でない場合があり、開花期まで枯死しないものも多い。この場合、しばしば下葉から網目状に黄化し養分欠乏症の様な症状となる。罹病株は導管が褐変することで、他の土壌病害と見分けられる。

発生時期:

10月・生育期全般

防除法:

発生地では植え付け前に土壌消毒を行う。排水を良好に保ち罹病株は早めに処分する。

備考:

キャベツやコマツナ萎黄病と同じ分化型。

文献:

高山睦雄ら:日植病報 47(1):132, 1981 ,  高山睦雄ら:植防研報 19:63, 1983

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)

記載日: 2012年12月9日

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