花き研究所

花き病害図鑑

花枯炭疽病(ハナガレタンソビョウ)

Petal anthracnose(糸状菌)

植物名: ストック(アラセイトウ) アブラナ科 Matthiola incana
病原菌: Colletotrichum acutatum
病徴写真

花弁の病斑。 ごく初期は、灰色かび病と症状が似る。

病勢がすすむと病斑上に燈色の分生子塊を生じる。
病原菌写真

分離菌のPDA上の菌叢(表)。

分離菌のPDA上の菌叢(裏)。

分離菌の分生子。 紡錘形で両端がとがる。
病徴:

花弁に発生する。はじめ水浸状の小斑点が現れ、やがて拡大し淡褐色となる。病勢が進展すると病斑表面に剛毛のない分生子層が形成され、燈色の分生子粘塊を生じる。本症状は花弁に発生がみられ、葉身ではみられない。

発生時期:

10月

発生場所:

施設内

備考:

ストック炭疽病にはColletotrichum sp.(沼田ら1958)、およびC. destructivum (森脇ら2003)の報告がある。

文献:

菅原敬ら:日植病報75(2)2009予定

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)

記載日: 2009年1月25日

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