花き研究所

花き病害図鑑

灰色かび病(ハイイロカビビョウ)

Gray mold(糸状菌)

植物名: ストック(アラセイトウ) アブラナ科 Matthiola incana
病原菌: Botrytis cinerea
病徴写真

花蕾、花梗の病徴。 水浸状で褐色~暗緑色の病斑が広がる。

咲きかけの小花での発病。 (無加温パイプハウス)

花弁での初期病徴。 水浸状の小斑点を生じる。

葉身での発病。水浸状、暗緑色の病斑が広がる。

花弁での発病後期。
病徴:

主に花弁、蕾に発生する。花弁では水浸状、蕾では水浸状暗緑色~褐色の小病斑を生じ、病徴が進むと小花全体が軟化腐敗する。輸送中に隣接の商品に広がるため、ポストハーベスト病害としても重要である。

発生時期:

12月、低温、過湿の状態が続いたとき。

文献:

西部由太郎:切花(新園芸別冊) 74, 1950

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)

記載日: 2012年2月9日

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