花き研究所

花き病害図鑑

菌核病(キンカクビョウ)

Crown rot, Wilt(糸状菌)

植物名: ストック(アラセイトウ) アブラナ科 Matthiola incana
病原菌: Sclerotinia sclerotiorum
病徴写真

発病株。 地際部に発病すると立ち枯れ症状となる。 病勢の進展は比較的遅い。

地際部の典型的病徴(その2)。ネズミの糞状の菌核が確認できる。

上位葉での発病。菌核を生じる。

茎の病徴。 暗緑色に軟化し、白色綿状の菌糸で覆われる。

茎や上位葉の発病もしばしば見られる。

ネズミの糞状の菌核が確認できる(左の株)。
病徴:

茎葉が水浸状暗緑色~あめ色に軟化し、白色綿状のかびを生じる。病勢が進むと病斑上にネズミの糞状の黒色菌核を生じる。病斑が茎を取り囲むと、罹病部より上部の茎葉は萎凋、枯死する。

発生時期:

12月

防除法:

罹病株は引き抜いて処分する。

文献:

瀧元清透:実際園芸 20(4):549, 1936(昭11)

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)

記載日: 2012年2月9日

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