花き研究所

花き病害図鑑

灰色かび病(ハイイロカビビョウ)

Gray mold(糸状菌)

植物名: スミレ類(パンジー、ビオラ、サンシキスミレ、ニオイスミレ) スミレ科 Viola wittrockiana
病原菌: Botrytis cinerea
病徴写真

葉の病徴。病勢が進むとしばしば患部に分生子を生じる。

同左株

花弁の病斑
病原菌写真

分離菌の分生子

分離菌の分生子表面のいぼ状突起
病徴:

花弁、および茎葉に発生する。花弁では水浸状の灰白~褐色小斑点を生じ、病勢が進むと花全体が軟化腐敗する。葉では罹病花の残渣が付着した場所から発病す ることが多く、水浸状、暗緑色~褐色の病斑を生じ急速に拡大、しばしば株枯れを引き起こす。多湿時には罹病部に灰褐色の分生子を生じる。

発生時期:

5月

文献:

瀧元清透:花卉及温室作物の病害 116, 1939(昭14) ,  原 摂祐:日本菌類目録 35, 1954

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)

記載日: 2008年11月7日

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