花き研究所

花き病害図鑑

うどんこ病(ウドンコビョウ)

powdery mildew(糸状菌)

植物名: デルフィニウム(ヒエンソウ) キンポウゲ科 Delphinium ajacis
病原菌: Erysiphe aquilegiae var. rananculi,Oidium sp.
病徴写真

葉に白色粉状の菌叢を生じる。

多発生ほ場

全体が白色粉状となった株

花器での発生
病原菌写真

葉に形成された子のう殻

子のう殻

子のう及び子のう胞子

分生子柄及び分生子
病徴:

葉にうどんこ病をふりかけたように白い斑点症状がみられる。多発すると葉は葉縁がカールするなど奇形を生じる。また、茎、花梗、蕾、がく弁にまで発生し、全く商品価値がなくなる。 また、成熟した葉に発生し、展開間もない葉では発生がみられない。

発生時期:

6月

発生場所:

本菌とラナンキュラスうどんこ病菌は学名が全く同一だが、交互の接種試験の結果、デルフィニウム菌はデルフィニウムにのみ病原性があることが明らかとなった。

文献:

佐藤幸生ら:日植病報 59(1):98, 1993 ,  植松清次ら:日植病報 63(6):495, 1997

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)

記載日: 2012年1月27日

研究センター