花き研究所

花き病害図鑑

すす葉枯病(すすはがれびょう)

Sooty leaf blight(糸状菌)

植物名: デンドロビウム(デンファレ) ラン科 Dendrobium phalaenopsis
病原菌: Pseudocercospora sp.
病徴写真
病原菌写真
病徴:

幼苗期、開花期等の生育ステージに関わりなく葉に発生する。初め、下位葉にまだらに退緑・黄化が生じ、また,中央部が暗褐色から灰黒色で周縁部が不明瞭な 円形ないし楕円形の黄斑となる場合もある。次第に罹病葉の表側に長径2~3mmの淡褐色小陥没斑が増え、この斑点の多い部分から褐色ないし黒色に変色・乾枯 し、葉全体が黄化、萎凋し始める。その後、罹病葉の一部から全体が灰黒色に乾枯してよじれ、下垂あるいは落葉する。枯死罹病葉の裏面には微小黒点が密生 し、多湿条件の下ではその黒点からオリーブ色ないし灰黒色のかびが密生してすす状となる。

発生時期:

12月

発生場所:

施設

文献:

佐藤豊三ら:四国植防36:29-36, 2001

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

佐藤豊三(農業生物資源研究所)

記載日: 2009年10月21日

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