花き研究所

花き病害図鑑

炭疽病(タンソビョウ)

(糸状菌)

植物名: ドイツスズラン(スズラン、鈴蘭) ユリ科 Convallaria majalis
病原菌: Colletotrichum sp.
病徴写真

葉に赤褐色の病斑が多数形成される。病勢が進むと写真のように葉の大部分に褐変が及ぶ。

葉の病斑の拡大。褐色病斑が全体に及ぶ。

葉の病斑の拡大。
病原菌写真

病原菌の鎌形分生子。内部に一個の液胞がある。

PSA培地上での本菌菌そう(左:表面、右:裏面)
病徴:

葉に赤褐色の不整形の病斑が形成される。病斑の周囲はやや黄化する傾向がある。病葉は枯れ込むことなく、長く残る

発生時期:

夏~秋

発生場所:

露地

備考:

接種試験は未確認。 本菌は Colletotrichum dematium と思われる。 検討が必要。

文献:

道立中央農試:北海道における農作物および鑑賞植物の病害誌:706, 1998

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

築尾嘉章

記載日: 2011年11月18日

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