花き研究所

花き病害図鑑

茎腐病(クキグサレビョウ)

Stem rot(糸状菌)

植物名: トルコギキョウ(ユーストマ) リンドウ科 Eustoma grandiflorum
病原菌: Fusarium avenaceum
病徴写真

生育初期の発病

赤色スポロドキア有り

圃場での萎凋症状

茎に生じた淡桃色病斑

地際部が腐敗し、鮭肉色の分生子塊を形成する。

株の黄化、立枯れ症状。
病原菌写真

分生子
病徴:

株全体が萎凋する。定植間もない時期から茎に発生する。はじめ地際部の茎が、病徴が進むと、葉や茎が淡褐色になる。茎では縦方向の淡褐変の病斑を形成し、 病勢が進むと枯死する。地際部にできた亀裂から白色綿状の気中菌糸を生じたり、オレンジ色の分生子堆(スポロドキア)を形成することも多い。まれに蕾の部分にも同様の病斑が形成され、先端部から変色が見られる。

発生時期:

5~9月

防除法:

トルコギキョウ株腐病に準じる。

文献:

堀田治郎・児玉不二雄:日植病報 61(6):646, 1995 ,  岩田康広ら:日植病報 57(1):123,1991

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

木口忠彦(道花野セ)・菅原敬(山形県庄内産地研究室)

記載日: 2012年2月13日

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