花き研究所

育苗中に発生すると、はじめ数株が生気を失って萎凋し、しだいに周辺へとその症状が拡大する。症状が激しいと葉が白色となり、立枯れ症状を示す。定植後に 発生すると、日中株全体が急激に生気を失って青枯れ症状を呈し、萎凋枯死する。萎凋初期の株では、中位葉から下位葉の萎凋が顕著に現れ、しだいに株全体が 萎凋する。地下部は、太い根は健全にみえるが、細根は先端部から淡褐色に腐敗する。萎凋症状が進んだ株では、根が褐変、腐敗し、根量が非常に少なくなる。

通年、生育全期間(育苗～開花)

施設

発生ほ場では作付け前に土壌消毒をする。
1.罹病残さ中や土壌中の卵胞子が伝染源なので、残さの処理は確実に行う。
2.発生ほ場では定植前に土壌消毒を実施する。
3.作付け中の発病株は早期に除去する。

吉松英明(1993):日植病報58:51 ,  植松清次(1993):関東病虫研報40:167-170

日本植物病名データベース

植松清次(千葉県暖地園研環境研)