花き研究所

花き病害図鑑

葉巻病(ハマキビョウ)

Leaf curl(ウイルス)

植物名: トルコギキョウ(ユーストマ) リンドウ科 Eustoma grandiflorum
病原菌: Tomato yellow leaf curl virus(TYLCV)
病徴写真

萎縮した発病株、節間が伸びず丈が低い。葉の縁が黄化。

葉表側に巻いた葉、舟形化し葉の縁が黄化。

萎縮した発病株

葉表側に巻き、葉脈が浮き上がり、舟形化した葉。
病徴:

発病株は節間が伸びず、萎縮する。葉は葉表側に巻き、葉脈が浮き上がり、舟形化する。葉の縁が黄化することがある。

防除法:

媒介虫であるタバココナジラミを徹底防除する。トマト黄化葉巻病の発生地域(家庭菜園を含む)では感染が拡大する可能性があるので注意する。天窓や側窓に 1mm目以下の防虫ネットを張り、本虫の侵入を防ぐ。発病株を放置すると媒介虫が増加するため、確認次第抜き取ってビニール袋に密封し、完全に枯死させる。 本虫は雑草でも増殖が可能であることから、密度を下げるため、ほ場周辺の除草を徹底する。

備考:

トマト黄化葉巻病の病原ウイルスと同一であり、タバココナジラミにより媒介される。汁液伝染、種子伝染、土壌伝染し、アブラムシ伝染はしない。

文献:

内川敬介ら:日植病報 68(1):50, 2002

外部サイト:

日本植物病名データベース

記載日: 2009年1月30日

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