花き研究所

花き病害図鑑

モザイク病(2)(モザイクビョウ)

Mosaic(ウイルス)

植物名: チューリップ ユリ科 Tulipa spp.
病原菌: Lily symptomless virus
病徴写真

白色条線型の病徴

白色条線型の病徴

増色条線型の病徴

増色条線型の病徴(左側:接種による。花弁の縁に条線が見える)。右側は健全。

葉における病徴
病原菌写真

本ウイルスの電子顕微鏡写真
病徴:

花弁葉脈部の病徴から白色条線型、増色条線型、無病徴型の3つに分けられる。白色条線型は見分けやすいが、増色条線型は見過ごされる場合が多い。葉の病徴は淡いモザイクであるが、いずれもTBVの病徴に比べ、軽微なために識別は難しい。

発生時期:

開花期

防除法:

本ウイルスはアブラムシにより伝染されるので殺虫剤を散布する。

備考:

球根伝染し、感染によって球根収量が低下する。寄生性はチューリップとユリに限られる。

文献:

守川俊幸、野村良邦、築尾嘉章、山本孝し:富山農技セ研報16, 67-71(1995)

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

築尾嘉章(花き研究所)

記載日: 2011年12月20日

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