花き研究所

花き病害図鑑

条斑病(ジョウハンビョウ)

Streak(ウイルス)

植物名: チューリップ ユリ科 Tulipa spp.
病原菌: 未定
病徴写真

葉に条斑が入る。モザイク病のモザイク症状より目立つ。

花弁の症状

はっきりとした条斑なので遠くからでもわかる。
病徴:

葉に黄色ないし退緑色の条斑が葉脈にそって生じる。重症株では萌芽間もない頃から、条斑が生じ、株全体が萎縮するが、軽症株は葉当たり数個の条斑が萌芽期 から開花期にかけて生じるのみで、ほとんど生育に影響しない。花にはほとんど症状は認められないが、まれにえそ条線が生じることがある。

発生時期:

萌芽期~開花期

備考:

本病は汚染圃場に植え付けた翌々春以降に発病することが多い。球根伝染と 土壌伝染する。媒介者は土壌中の糸状菌Olpidiumと考えられる。

文献:

山本孝し:日植病報 55(1):101, 1989 ,  守川俊幸・多賀由美子:日植病報 68(2):239, 2002 守川俊幸ら 日植病報 70(1):77, 2004

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

築尾嘉章

記載日: 2011年7月13日

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