花き研究所

花き病害図鑑

青かび病 (アオカビビョウ)

Blue Mold(糸状菌、不完全菌類)

植物名: チューリップ ユリ科 Tulipa spp.
病原菌: Penicillium cyclopium
病徴写真

促成栽培で発生した青かび病

地際部のりん片を中心に青かびが生える。

貯蔵中の球根表面に褐色の病斑ができ、やがて青いかびが生える。

貯蔵中に発生した青かび病(外皮除去後)

青かび病のため萌芽不良となった球根(促成栽培)
病原菌写真

病原菌の胞子柄及び先端に形成された分生子塊
病徴:

促成栽培でよく発生する。地際部の地表に現れたりん片を中心に初め白色のち青色のかびが生える。激発すると萌芽不良や生育不良となる。 根貯蔵時に発病した場合は外皮直下のりん片表面に青かびが生える。

発生時期:

促成栽培時、球根貯蔵時

防除法:

植付前の球根消毒

備考:

本病と類似する病害に緑かび病(Penicillium corymbiferum)があり、区別は難しい。

文献:

山本和太郎・前田巳之助;日植病報22:47,1957 ,  山本和太郎・前田巳之助;日植病報22:47,1957

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

築尾嘉章

記載日: 2011年7月19日

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