Botrytis blight(糸状菌)
植物名: | ユリ類 ユリ科 Lilium spp. | ||||||||||||
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病原菌: | Botrytis elliptica | ||||||||||||
病徴写真 | |||||||||||||
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病原菌写真 | |||||||||||||
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病徴: | 葉、茎、花蕾に発生する。葉でははじめ葉身に灰白色~褐色の円形~楕円形の小斑点(小型病斑)を生じ、後に赤褐色の円形ないし楕円形でややくぼんだ輪紋状 の病斑を生ずる。やがて病斑が融合して不正形の大型病斑となり、葉身が萎凋して垂下したり、生育初期に発生した場合には立枯れ症状を呈する。茎では湯をあ びたような淡褐色のかいようを生じる。蕾、花弁が侵されると熱湯をかぶったように褐変し、暗褐色の病斑となり、激しい場合は花腐れとなる。古い病斑上に楕 円形~不正形の小さな黒い菌核を形成することがある。特にシンテッポウユリの露地栽培では多発する。 |
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発生時期: | 7~9月 |
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発生場所: | 施設、露地。 |
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防除法: | ユリ栽培上最大の糸状菌病害。発病には品種間差異が見られる。小型病斑では分生子形成はみられないが、大型病斑では大量の分生子が形成される。分生子は空気及び雨滴伝染する。 |
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文献: | 藤黒与三郎:植物学雑誌 28(329):228,1914 , 原 攝祐:日園雑 30(2):15,1918 |
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外部サイト: | |||||||||||||
記述者: | 木口忠彦(道花野セ)、菅原敬(山形県庄内産地研究室)、築尾嘉章(花き研) |
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記載日: | 2012年2月15日 |