果樹研究所

一押し旬の話題

2011年12月15日

カンキツ「津之望」「ミニマートル1号」

12月も半ばとなってきますと、果物の売り場も、ミカンとリンゴが中心となっています。ウンシュウミカンに替わる新しいカンキツ「津之望」を紹介します。
また、観賞用の可愛いカンキツも合わせて紹介します。お正月に飾るのも良いと思います。

津之望

津之望

カンキツ「津之望(つののぞみ)」は、1974年に「清見」に「アンコール」を交雑して育成した品種で、2011年に品種登録した、出来たてほやほやの品種です。

果実の大きさは平均190g程度で、果皮は橙色で、薄くて軟らかく、比較的簡単に皮が剥けます。また浮皮はほとんど発生しません。
親の「アンコール」に似た芳香と言っても分かりづらいですが、伊予柑を強くしたような香りがあります。

果肉は濃橙色で、肉質は軟らかくて果汁量は多く、じょうのう膜(袋)は薄くて軟らかいので、袋のまま食べられます。

成熟期は12月中下旬です。露地栽培でも果汁の糖度は12%程度と比較的高く、クエン酸含量は0.7%程度となり、食味が良い品種です。種は少ないですが、少しは入ります。
果実が出回るまで、もう数年お待ち下さい。

ミニマートル1号

ミニマートル1号カンキツ「ミニマートル1号」は1990年に、「クサイライム」に「マートルリーフオレンジ」を交雑して育成した小型の観賞用品種で、2008年に品種登録されました。

樹は極く小さく、生育も緩やかなため、鉢植えや庭木に適しています。
樹の姿は直立で、葉は密に着きます。果実は12g程度と小さく、2月中下旬から3月上旬頃には完全着色します。

果実は酸味と苦味があって食べられませんが、1年以上樹に着生させておくことも可能ですので、花と果実を同時に楽しむことができます。
花も沢山咲き、見事なものです。ホームセンターなどで購入できます。

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