フルーツセミナーの様子
フルーツセミナー試食の様子
昨年の暮れ、果樹研究所ではフルーツセミナーというイベントを行いました。
このフルーツセミナーは、果樹研究所で育成した新しい品種を、世の中で流通する前に、旬の時期の本当に美味しい味を賞味していただき、評価して、ご利用していただきたいと企画しているものであります。
このイベントは昨年度から行っており、カンキツ「メイポメロ」、「オーラスター」、アンズ「サニーコット」、「ニコニコット」、リンゴ「もりのかがやき」、「きたろう」、飲むカンキツ「中間母本農6号」、ナシ「秋麗」、「なつしずく」、ブドウ「クイーンニーナ」を紹介してきました。
果樹研究所はご存じの様に、「ふじ」、「幸水」、「豊水」、「でこぽん(不知火)」などの品種を作ってきており、最近では、ブドウの「シャインマスカット」、カキの「太秋」、クリの「ぽろたん」、ミカンの「はるみ」、「せとか」など、消費者の皆様に喜んでいただける品種の育成をしています。
しかし、これらの品種が普及するには、品種登録をしてから10年以上の長い年月がかかっておりますので、より早く皆様の評価をいただき、生産拡大にも弾みをかけていきたいと思い、この企画を行っている所であります。
今回は、カンキツの「西南のひかり」、「津之輝(つのかがやき)」、「はれひめ」、「天草(あまくさ)」、「早香(はやか)」、「みはや」を紹介させていただきました。
これらのカンキツは12月に旬を迎え、ミカン(ウンシュウミカン)と違った味、姿、色などを持っており、今後消費が大いに伸びると期待される品種です。
これらの中では「西南のひかり」、「津之輝」、「はれひめ」が美味しく、人気がありました。特に「西南のひかり」は、種がなく、糖度も12%以上あり、食べやすいと評価していただきました。
「西南のひかり」と「津之輝」は平成21年に品種登録されたもので、来年の冬には果物専門店で果実を買うことができるようになるのではと思われます。
「みはや」は品種登録申請中で、皆様のお目に止まるにはもう少し待っていただかなければなりません。この品種は本当に美味しい品種です。果実が出始めた頃に、また、セミナーで紹介したいと思っています。

「西南のひかり」の果実

「津之輝」の結実状況
今回、生産、農協、流通業、小売業、試験研究など多くの分野から75名ほどの参加があり、いろんな方々に興味を持っていただいたことに感謝いたします。これからも、このような機会を持ちたいと思っており、ホームページなどでお知らせいたしますので、ご注目ください。












