果樹研究所

一押し旬の話題

2013年2月 1日

興津拠点一般公開と飛び梅

興津拠点一般公開

「スイートスプリング」の結実状況 
「スイートスプリング」の結実状況

2月10日(日曜日)、果樹研究所カンキツ研究興津拠点(静岡市)を一般公開します。興津拠点は果樹研究所発祥の地で、1902年に誕生しました。
例年、一般公開では、「はるみ」、「たまみ」、「レモネード」、「スイートスプリング」、「ハッサク」など多くのカンキツ品種の試食ができます。
名前を聞いたこともない方もおられるかもしれませんが、「スイートスプリング」、「たまみ」は美味しく、毎年評判も良いカンキツです。
甘いレモンの「レモネード」も?と言う顔をして、「レモンのようで、レモンではないですね。」と楽しんでいただけます。
また、重さ3kgから数gの大小様々、色とりどりの各種カンキツの展示も珍しく、お子様の顔より大きなブンタンは見物です。
JR東海道線の興津(おきつ)駅から歩いて3分です。

一般公開で展示してるカンキツ
一般公開で展示してるカンキツ

試食の様子
試食の様子

飛び梅

興津拠点の場内には、珍しい樹木が沢山ありますが、『飛び梅』もその1つです。
飛び梅は、ご存じかもしれませんが、福岡県の太宰府天満宮の御神木として知られる梅の木です。

興津拠点にある「飛び梅」 
興津拠点にある「飛び梅」

平安時代の貴族、菅原道真が藤原時平との政争に敗れて、京都から遠く大宰府へ左遷されることとなった時、屋敷内の梅の木との別れを惜しみ詠んだのが、有名な「東風(こち)ふかば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ」という歌です。

ひとり残された梅の木は、主人の暮らす大宰府まで飛んでゆき、その地に降り立ったと言われています。
御神木は樹齢1,000年を超えるとされる白梅で、本殿前に植えられています。
興津拠点にある飛び梅は、太宰府天満宮より分けていただいたものです。
一般公開の日には、開花はまだ少し早いかもしれませんね。

旬の果物

旬の果物はリンゴとカンキツですが、リンゴはやや硬度が落ちてきて、もうシーズンも終盤かなという気がします。
カンキツでは、「はれひめ」と「せとか」が美味しいです。是非ご賞味ください。

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