果樹研究所

一押し旬の話題

2013年6月 1日

サクランボ

サクランボ「紅秀峰」 
「紅秀峰」

アメリカ産のサクランボと並んで、国産の新鮮なサクランボがお店に顔を出しました。

我が国で作られているサクランボの3分の2は「佐藤錦(さとうにしき)」と言う品種です。
1912年(大正元年)に「ナポレオン」に「黄玉」を交配して、1928年(昭和3年)に命名された品種です。育成者の山形県の佐藤栄助さんに因んで付けられた名前です。

「佐藤錦」に次いで、「紅秀峰(べにしゅうほう)」と言う品種が第2位の品種となっています。「紅秀峰」は山形県園芸試験場で育成し、1991年(平成3年)に種苗登録されました。
「佐藤錦」が収穫を終わる頃に出てくる、日持ちの良い品種です。
「紅秀峰」の生産量は、「佐藤錦」の10分の1程度と少なく、スー パーなどで少しずつ見られる様になってきました。

我が国におけるサクランボの生産量は1万8000トン程度で、山形県が全国の7割の生産を占めており、次いで青森県、山梨県の生産が多くなっています。上位3県で合わせて全国の9割近くを生産しています。

私の世代ですと、スリーキャッツが歌った『黄色いさくらんぼ』と言う歌が甘酸っぱく思い出されますが、黄色いサクランボには「月山錦(がっさんにしき)」などの品種があります。

アメリカからは1万トンほど輸入されていますが、ほとんどが「ビング」と言う品種です。
粒が大きくて、色が赤黒く、ちょっと実が硬いので日持ちもよく、食べ応え十分な品種です。
その他、ピンク色の「レーニア」と言う品種もあります。甘みが強く果肉が柔らかい品種ですが、輸送耐性が弱いため、我が国での流通は 少なくなっています。

サクランボ「月山錦」
「月山錦」

サクランボ「レーニア」
「レーニア」

果物屋さんでは、貯蔵したリンゴ、甘夏、ハッサクなどが並んでおり、その中ではサクランボの新鮮さが目立ちます。
「メイポメロ」、「大橘(おおたちばな)」、「河内晩柑(かわちばんかん)」などのブンタン(ザボン)の仲間が美味しい味をしています。

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