果樹研究所

一押し旬の話題

2013年6月15日

桑の実

桑の実 
桑の実

童謡『赤とんぼ』の歌詞の中に「山の畑の桑の実を小カゴに摘んだは幻か」というのが出てきます。
桑の実を食べたことのある人はあまりいないかもしれませんね。私の年代で田舎に住んでいた人なら、学校の帰りに、川の土手や山で桑の実を食べて、口の中や手を真っ赤にして帰った思い出のある人もいるでしょう。

桑の実はマルベリー (Mulberry) と呼ばれ、見た目は黒く、芋虫の様な格好をしていて、一見気持ち悪いのですが、甘酸っぱく美味しい果実です。
アントシアニンやポリフェノールを多く含んでおり、機能性の高い果実でジャムなどに利用できます。

桑の葉はご存知の様に、蚕の餌となる重要な落葉樹で、春になると旺盛に若葉が出て来ます。それと全く同調して、同じ時期に蚕が卵からふ化します。何年も見ていて、自然はうまくできていて不思議だなあと感じたことの一つです。

桑の木は比較的堅く、年輪が緻密で美しいので、装飾品にも使われることがありますが、奈良東大寺の正倉院には桑の木から作った琵琶が保存されています。

カカオの実
カカオの実

今回は面白い熱帯果物を紹介します。先日植物園へ行ったところ、カカオが実っていました。カカオは果実が樹幹に直接くっついている、珍しい果実です。
実のすぐ上に次の花が咲いています。

同様に樹幹に実を直接付ける果物にジャボチカバがあります。
ジャボチカバはブラジル原産のフトモモ科の植物で、木の幹にびっしりと白い小さな花が咲きます。まるで、サンゴの花が開いたようで、見る人をウットリさせます。
5月頃白いサンゴのような花を咲かせていたと思ったら、もう実がなっています。樹幹にびっしりとまさにブドウの「巨峰」のような実をつけています。
味も甘酸っぱく、エキゾチックな味というのでしょうか。少し種が実と離れにくいのが難点です。

ジャポチカバの花
ジャボチカバの花

ジャボチカバの果実
ジャボチカバの果実

旬の果物

果物屋さんでは、露地のビワが出回っています。ハウスミカンも出てきました。
これらの果物でβ-クリプトキサンチンを補給しましょう。

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