ザクロ

ザクロの花
ザクロは6月に赤い花を付け、10月ごろに熟して食べられるようになります。
国内では広い地域で庭先にザクロの樹を見かけますが、国産ザクロの経済栽培はほとんどなく、店頭で売られているものの多くはカリフォルニア産となっています。また、ジュースとしてイラン産も輸入されています。
旧約聖書や古代の医学書などにも登場しているザクロは、5,000年以上前から栽培されていました。
昔から健康や美容に良いとされており、好んで食べられていたようです。
ザクロの果実
原産地であるイランからシルクロードを通って中国やヨーロッパに伝わり、日本へは平安時代に渡来したといわれています。
種が多いので、豊饒や子孫繁栄を願って食べられてきました。
ザクロには女性ホルモンが含まれているということで一時ブームになりましたが、種子に含まれ る「エストロン」という成分はごくわずかで、実際のホルモン効果のほどは不明だそうです。
また「エストロゲン」は、平成12年に行われた国民生活センターの調査によると、果汁やエキスからは検出されなかったとのことです。
キウイフルーツ

キウイフルーツの雄花

キウイフルーツの雌花
キウイフルーツはニュージーランド原産の果物と思われていますが、原産は中国の南部です。
1904年に中国を訪れた旅行者によって、種がニュージーランドに持ち込まれ、品種改良されて現在のキウイフルーツとなりました。
1950 年代に、ニュージーランドのキウイフルーツは生産量が安定し、世界中へ輸出され、名前が知られるようになりました。
日本に登場したのは1960年代で、労力をかけずに栽培できるということから国内でも生産されるようになり、5万トンほど生産されるようになりましたが、現在は、面積は2,000ha程度、生産量は29,800tとなっています。
都道府県別の収穫量割合は、愛媛県が25%、福岡県が18%、和歌山県が12% となっており、この3県で全国の約5割を占めています。次いで、神奈川県、静岡県、山梨県の順で生産されています。
主要な品種は普通にお店で見られる「ヘイワード」と言う品種で、キウイフルーツ栽培全面積の約7割を占めています。
近年、ニュージーランドの品種で「ホート 16A(ゼスプリゴールド®)」と言う、黄色いキウイフルーツが愛媛県、佐賀県でゼスプリ社との契約栽培で生産がされており、キウイフルーツ栽培面積の1割を占めるようになってきました。
他に、「レインボーレッド」、「香緑」、「ブルーノ」、「さぬきゴールド」などがあります。
一般に 多く出回っている「ヘイワード」は、買ってきてそのまま置いておいても、いつまでたっても軟らかくなりません。
外からエチレンを与えて追熟しないと、美味 しいキウイフルーツとなって食べることが出来ません。。
キウイフルーツの果実
『リンゴと一緒においてください』と書かれているのは、リンゴからでるエチレンを利用しているのです。
そのまま置いても少しは軟らかくなるのですが、酸が減らないとか香りが出てこないなどで、正常な追熟とはならないのです。
国内では流通中に果実が軟化すると腐敗して商品にならないので、エチレンで追熟した果実はあまり多くありませんが、ニュージーランド産のキウイフルーツはエチレンで追熟しているので、店頭で、試食させてもらっても、すぐに食べられる状態となっています。
キウイフルーツはエチレンで追熟しないと軟らかくなりませんので、1年中出回っていますが、畑での収穫時期は今頃からです。
旬の果物
ナシも「幸水」から、「豊水」、「あきづき」、「新高」などの品種に変わってきました。これからは「王秋」も出てきます。青ナシの「秋麗」を食べたことはありますか?美味しい品種です。どうぞ食べてみてください。












