果樹研究所

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2014年3月 1日

カンキツ興津66号とかんきつ中間母本農6号

カンキツ興津66号

カンキツ興津66号
カンキツ興津66号

今回は新しいカンキツを紹介します。レモンタイプのカンキツです。レモンと日向夏を交配して作ったものです。
現在、品種登録申請を行っている所です。受理されますと名前がつきます。
このカンキツは何が新しいかというと、レモンはかいよう病という病気に弱くまた寒さにも弱いのですが、日向夏と交配したことで、かいよう病に強く、寒さにも強くなりました。

また、カンキツ「興津66号」は豊産性で、レモンに比べて果実が大きく、香りは少し弱く、酸が少なく、と言ってもそのまま食べれば酸っぱいレモンなのですが、果汁の多いレモンです。
寒さに強いので、農家での栽培はもちろんのこと、家庭果樹として庭に植えて楽しむこともできます。

もうすぐお目にかかることができると思います。楽しみにしていてください。

「かんきつ中間母本農6号」

かんきつ農6号のジュース
かんきつ農6号のジュース

以前にも、ご紹介しましたが、「かんきつ中間母本農6号」と言うカンキツがあります。
最近,、注目を浴びています。生ジュースを売っているお店で、ちょっとした人気です。味が濃くて、美味しいのです。

「かんきつ中間母本農6号」は、1986年に「キングマンダリン」に「無核紀州(むかくきしゅう)」を交配し、2004年に品種登録した品種です。
果実は100g程度の大きさで、ウンシュウミカンで言うとS~Mクラスの大きさです。果皮は橙色で、厚さは 3.5mm程度でやや硬いので、皮は手ではむきにくいです。

そのかわり浮皮の発生は無く、種はありません。果肉は橙色で果汁たっぷりで、じょうのう膜(袋)はやや硬いですが、食味は良好です。

かんきつ農6号の搾汁
かんきつ農6号の搾汁

成熟期は1月下旬~2月上旬で、貯蔵性は大変よいので低温貯蔵で初夏まで保存できます。
特徴的なのは、カンキツ類に含まれる機能性成分のシネフリン、β-クリプトキサンチン、ノビレチン、タンゲレチン、フェニールプロパノイドを多く含んでいることです。

美味しくて、その上、機能性に富んだカンキツです。飲むと何となくからだがポカポカとなってくるような気がします。
名前が長いので覚えていただくのが難しいですが、良い名前を考えたいものです。とりあえず「農6(のうろく)」とでも呼んでもらいましょうか。熊本、山口、愛媛県などで生産がされています。

ミラクルフルーツ

ミラクルフルーツという熱帯果物があります。ピーナッツほどの大きさの赤い実を付けます。
ミラクルフルーツの果実はほとんど味がありませんが、この実を食べた後、他の食べ物の酸味を感じなくなります。レモンを食べても甘く感じます。この効果は30分から1時間くらい続きます。

ミラクルフルーツの実
ミラクルフルーツの実

私は沖縄で、ミラクルフルーツを食べた後、パイナップルを食べたのですが、ものすごく甘いパインだと感じました。
2時間くらい後、残っていたパインを食べたら、少し早取りをした果実だったので、ものすごく酸っぱいものでした。ミラクルフルーツの効果に驚いたものです。

酸味を感じないのは、ミラクリンというタンパク質が、舌の酸味を感じる部分にくっついて、酸の成分を寄せ付けなくし酸味を感じなくすると言われています。不思議な果物です。
1粒200円くらいで東京の高級果物店で果実を売っているのを見たことがあります。浜松市のフルーツパークでも売られていました。試してみると面白いですよ。

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