作物研究所

作物見本園

サトウキビ

甘蔗

「サトウキビ」

英名: sugarcane
科名: イネ科
学名: Saccharum officinarum L.
種類: 糖料(ショ糖)

起源

地図
インドのガンジス川流域の原産で、紀元前4世紀に地中海地域にもたらされ、 わが国へは慶長年間に中国の福建省より奄美大島に渡来した。

作物的特徴

草丈が3m以上に達する多年生草本で、節を含む茎で増殖する。適地は熱帯圈 で年平均気温20°C以上、年間雨量1200~2000mmで、成熟期にやや乾燥する気候が 適する。排水良好な埴壌土を好み、耐塩性も強い。

用途

茎を圧搾し蔗汁から砂糖をとる。搾粕は燃料、人造板、パルプ、飼料等に用い られる。さらに、葉は飼料、敷料に、また廃蜜糖はアルコ-ル、アセトン、ブタ ノ-ル等の原料に利用される。

生産地

世界の栽培面積1,940万haのうち、ブラジル、インド、キューバで約50%を占 める。わが国では沖縄県と鹿児島県南西諸島の基幹的な特産作物として約2.2万ha が栽培されている。

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