苧麻
英名:
ramie
科名:
イラクサ科
学名:
Boehmeria nivea
(L.) Gaudich.
種類:
繊維作物麻類
- 東アジアの原産で、中国、マレ-半島では古くから栽培されていた。中国では
紀元前2200年から知られていたといわれる。わが国での栽培も非常に古い。
- 宿根生の草本で、地下部は根のほかに多くの吸枝を生じ、その先端の芽は萌芽
し茎となる。栽培種は分枝を生じることは少なく、茎の高さは1.5~1.8m、径1.2
~1.5cmである。繁殖には吸枝が多く用いられる。熱帯から温帯北部まで分布
し、夏期が高温であれば冬期はかなり低温の地方でも栽培できる。
- 繊維は服地、ワイシャツ地、服芯地、帆布、天幕、蚊帳、縫糸、製網、製紙原
料等に用いられる。アマ同様、化学繊維との混紡が行われている。
- 中国、ブラジル、フィリピン等が主産地である。わが国ではかっては南九州が 主産地であったが、国外産に押され、現在は、沖縄県宮古島で特産織物用に、ま た、福島県の一部で工芸品用に僅かに栽培されている。